日本鉄鋼業の現状
これまでの取り組みと現状の課題について紹介します。
テクノロジー
天然ガスを使用した直接還元製鉄法は中南米、中東などの天然ガスが安価な地域において実施されており、2020年時点では世界で年間約1億トンが生産されています。ガス還元材を使用していることから、水素への置き換えが可能と考えられていますが、鉄鉱石の水素還元が吸熱反応であることなど、プロセス上の課題が多く存在します。
本事業ではシャフト炉での水素による直接還元製鉄を実現するための方策に関して検討していきます。
既存シャフト炉 | 水素還元シャフト炉 | |
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還元材 | 天然ガス | 水素 |
H2濃度 | 60〜80% | ~100% |
熱供給 | 天然ガス・排ガス燃焼 による還元ガス温度制御 |
水素外部加熱等 による還元ガス温度制御 |
原料 | 高品位ペレット | 低品位原料 |
水素のみで酸化鉄を還元する技術開発にチャレンジ
低品位鉱石を利用できる水素還元プロセスを柱としたシャフト炉と電気炉の一貫操業製鉄技術の確立
⇒資源自由度の拡大による競争力の確保
日本製鉄 波崎研究開発センターに小規模試験シャフト炉(1t/hr)建設、2025年より試験開始予定
水素還元シャフト炉のイメージ
従来シャフト炉にはない
柔軟な鉄源品位対応力:低品位原料の利用を志向
テクノロジー
これまでの取り組みと現状の課題について紹介します。
水素を活用した製鉄を実現するにはさまざまな技術的課題があります。それらの課題について紹介します。
本事業では高炉の特性を活かしつつも、CCUSなどを活用することにより、カーボンニュートラルを実現する方策に関して検討していきます。
本事業ではシャフト炉での水素による直接還元製鉄を実現するための方策に関して検討していきます。
本事業では直接還元法で製造される還元鉄を電気炉で溶解し、高級鋼を製造する技術の開発に取り組みます。