日本鉄鋼業の現状
これまでの取り組みと現状の課題について紹介します。
テクノロジー
鉄鋼は、自動車、新幹線、住宅、日用品から飛行機、宇宙船、PC、スマートフォンに至るまで、人々の生活を支えるあらゆる製品に使われており、鉄鋼業は、あらゆる産業の基盤の役割を果たしています。
鉄鋼の製造にあたっては、古来より炭素(木炭や石炭)を用いて鉄鉱石(酸化鉄)を還元する方法が主に用いられてきましたが、この方法ではCO2の発生が避けられません。CO2の排出を削減するためには、原料や還元材として石炭を使用することから脱却するという、製鉄プロセスの抜本的な転換が求められています。このため、鉄鉱石の還元に「炭素」の代わりにではなく「水素」を用いる水素還元製鉄の研究が世界各国で進められていますが、未だ実用化はされておりません。
そこで本事業では、製鉄プロセスにおけるカーボンニュートラルの実現に向けて、現在の高炉への水素還元技術の適用(高炉水素還元技術)や水素で低品位の鉄鉱石を直接還元する技術(直接水素還元技術)の確立を目指します。
テクノロジー
これまでの取り組みと現状の課題について紹介します。
水素を活用した製鉄を実現するにはさまざまな技術的課題があります。それらの課題について紹介します。
本事業では高炉の特性を活かしつつも、CCUSなどを活用することにより、カーボンニュートラルを実現する方策に関して検討していきます。
本事業ではシャフト炉での水素による直接還元製鉄を実現するための方策に関して検討していきます。
本事業では直接還元法で製造される還元鉄を電気炉で溶解し、高級鋼を製造する技術の開発に取り組みます。