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前人未到のカーボンニュートラルへ挑戦します

日本政府は2020年10月に「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする目標を掲げました。この目標は従来の政府方針を大幅に前倒しするものであり、実現するにはエネルギー・産業部門の構造転換や大胆な投資によるイノベーションなど現行の取り組みを大きく加速させる必要があります。このため、経済産業省はNEDOに総額2兆円の基金を造成し、経営課題として取り組む企業などを研究開発・実証から社会実装まで10年間継続して支援するグリーンイノベーション基金事業を立ち上げました。

本基金事業では、大きな政策的な効果が期待され、また、社会実装を見据えた長期間の継続支援が必要な、グリーン成長戦略における対象分野を支援することとしており、その一つに「製鉄プロセスにおける水素活用」が挙げられています。本プロジェクトでは、製鉄プロセスにおけるカーボンニュートラルの実現に向け、高炉法への水素還元技術と水素で低品位の鉄鉱石を直接還元する技術を確立することで、製鉄プロセス全体から化石燃料の使用量を削減し、2030年までにCO2排出量をそれぞれ50%以上削減する技術の開発を目指します。

2050年カーボンニュートラルに向けて革新的な技術の早期確立が必要不可欠です。NEDOはイノベーションアクセラレーターとして、関係者の皆様のご協力を得つつ、技術開発を推進してまいります。

上原 英司

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
環境部 部長

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